Diversity Management ダイバーシティ推進本部

本部長あいさつ

私は平成25年に岡山大学を定年退職した後、この4月に企画・評価・総務担当理事を拝命しました。何しろ私が就職したのは、勤労婦人福祉法が施行された 昭和47年ですから、この間男女雇用機会均等法、雇用差別禁止法、女性活躍推進法と、女性の職業生活に関わる法律改正をリアルに経験してきました。一言でいえば遅々たる歩みであったと思います。
 人は多様な属性を持っており、一人一人はその持っているものが異なります。社会はそのような多様な人たちが一緒になって作り上げているものです。一つの指標で、ある人の全てを把握することは不可能であると分かっていながら、私たちは思いこみや目先の効率のために、ついこのことを忘れがちです。
 ダイバーシティとは「多様性」という意味です。ダイバーシティの推進とは、社会がこのように多様な属性を持っている人たちから構成されている以上、様々な組織、職場もそのような多様な人たちが一緒になって働くべきであるという、ある意味では当然なことを実現しようというものです。しかし、これは必ずしも容易なことではありません。国立大学法人も限られた資源の中で厳しく効率性を問われる組織であって、性別、国籍、年齢、障がいなどで差別せず、多様な人たちと協働するという理念を実現する際には、時に効率性の低下が懸念されるのも事実でしょう。しかし、多様な人々との協働は、基本的人権を尊重する基盤であり、その異質な部分の相互作用の中から予想もしない新たな展開が生まれ、深い意味での資源の有効利用にもつながるのです。あるべき姿の実現に率先して取り組むことは、大学の社会的使命の一つだと思います。
  今回ダイバーシティ推進本部の担当となり、改めて男女共同参画室の取組の説明を受けました。本学では、平成21年度「女性研究者支援モデル育成事業」の採択を契機に、ウーマン・テニュア・トラック(WTT)制を、また平成27年度には女性教員特別昇任(ポストアップ)制度を構築しています。ダイバーシティ環境の整備については、復職支援助成金制度(平成27年度)、女性教員支援助成金制度・ワークライフ・ファミリーサポート体制・評価にライフイベントに配慮したシステム(平成28年度)等があげられます。平成29年度WTTに採用された3名には、理系に加えて文系の教員も、また外国籍の教員もいて拡がりを実感しました。
 女性活躍推進法のもと、女性の活躍推進に向けた行動計画策定が義務づけられた中、国からの運営費交付金の削減は続き、大学運営は簡単ではありません。女性教員だけでなく、多様な教職員が活躍できるダイバーシティ環境を守り育てるために、皆様と一緒に取り組みたいと思いますので、ご協力ご支援をお願いします。

平成29年4月3日

ダイバーシティ推進本部長 高橋 香代

(理事・副学長(企画・評価・総務担当))

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